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新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えの事とお慶び申し上げます。
旧年中は社会福祉法人憲章会、特別養護老人ホーム東雲の丘に対しましてご利用者様、ご家族様、並びに地域の皆様からの温かいご支援とご協力をいただき無事新春を迎えることができたこと、また、新型コロナウイルス感染症の中、皆様方には様々なご協力を賜り心より御礼申し上げます。
2023年の新春を迎えるにあたり、コロナ禍の発生時からの3年を振り返り、新年に活かしたいと思います。
沖縄県で始めて新型コロナウィルス感染症が確認されたのが2020(令和二)年の初頭だから2022年の末にはコロナ禍は満三年になります。コロナ禍は、だいぶ勢力が衰えてきたとは言え、報道によれば、2023年もコロナ禍はまだ続きそうです。幸い、これまでのところ、園児やお年寄りらに、PCR検査の陽性反応は出たものの、重度化したものはいませんでした。
私達は、2021年のコロナ禍のピーク時に、沖縄県コロナウィルス対策本部、那覇市ちゃーがんじゅうー課、南城市生きがい推進課からの職員派遣要請を受けて、他施設のクラスター発生に、前黒島智司次長、大嶺博課長、屋宜秀美看護師、村吉東介護士らベテランの職員を派遣・支援してきました。時には、在宅の濃厚接蝕者を自施設に受け入れ積極的に介護・支援しました。その際、県立中部病院の高山義浩感染症専門医師から感染症の措置に関していろいろご指導していただきました。
私は、職員皆さまの献身的でしかも勇気のある「働き」に敬意を払いたいと思います。職員のコロナ禍に対するプロ意識を強く感じることができました。ありがとうございました。
嬉しいことに、後日、玉城デニー沖縄県知事から私達のクラスター支援を讃えて、表彰状が送られて来ました。知事からの表彰は職員に大きな励みになりました。ありがとうございました。
2010年代に入ると、日本は人口減少にあり、しかも少子・高齢化問題を抱えて、危機的状況にあるとのことでした。特に介護業界に於いては介護人材の不足が顕著になり、死活問題として議論になっていました。
私と宮城盛健理事は、2016年12月6日~12月11日の日程で、ベトナム人EPA介護福祉士候補者を採用するためベトナムを訪問し30名近くの候補者を面接しました。だが、候補者は当法人を選択してくれなかった。
2018年8月23日、私たちは、㈱ワークサポート様の尽力を得て、ベトナム『タイグエン医科大学』を訪問しました。結果、3名の学生を介護留学生として受け入れることに成功しました。
3名は介護福祉士養成学校(沖縄アカデミー学院)を卒業し介護福祉士国家資格を取得し晴れて2022年4月1日、法人の職員となりました。
私たちは、2019年5月22日に再びベトナム『タイグエン医科大学』を訪問しました。面接の結果、5名の学生を受け入れることに成功しました。5名は現在1期生と同じ養成学校(沖縄アカデミー学院)に通っています。2024年3月には同養成学校を卒業し四月には介護福祉士として当法人で勤務することになります。
日本政府は2017年11月1日から外国人技能実習制度の対象職種に介護職種を追加すること、2019年4月1日には「介護職員の不足を手当する制度として特定技能制度を施行する」と発表しました。
以来、法人はEPA介護福祉士候補生受入制度、技能実習制度、特定技能制度、そして介護留学生受入制度などの方法で外国人介護職員を受け入れることに成功しています。
今では、外国人介護職員のどの職員もコロナ禍の下で懸命に日本語を学び介護福祉士国家資格取得に向けて、着実に力をつけている。そして何よりもユニットでの働きぶりの評判がいい。外国人職員の日本語能力はN三レベルまでに上達しています。
法人は、日本人職員と同様に外国人介護職員に対しても惜しみなく教育投資をしており、コロナ明けにはたくましく成長して、大きな戦力になると確信しています。
なお、その内訳は次のとおりであります
◆12月1日現在、外国人職員総数は37名◆
介護福祉士 4名(フィリピン 1名、ベトナム3名)※EPA制度、留学制度を経て
EPA介護福祉士候補者 9名(インドネシア 7名、フイリピン 2名)
介護留学生 5名(ベトナム)
技能実習 7名(ベトナム)
特定技能 12名(ベトナム 10名、フイリピン 2名)
結びに、本年が皆様方におかれまして良い年であることを心より祈念いたします。
2023(令和5)年 元旦
社会福祉法人憲章会
理事長 石島衞